年の離れた姉は、約20年前に白血病と闘いました。
私と弟の骨髄が適合。
良かった!
これで助かる。
2人ともに移植する気でいたのに、なんと、適合する薬があり移植せず完治。
本当にラッキーでした。
それから20年後7月、2度目の発病。
再発ではなく、違うタイプの白血病とのこと。
入院したときは、数カ月持つか持たないかと言われ周囲は絶望的な気持ちになりました。
本人だけでなく、誰もが、「なぜ2度も!?」
それでも明るいニュースはありました。
適合する臍帯血がみつかり、体力の回復を待って臍帯血輸血。定着すれば回復できる。
2019年10月臍帯血輸血。
O型の血液型がA型に変わり白血球も増え始め、この調子なら年明けには一時帰宅も可能かもしれないと、明るい希望が見え始めていました。
一方、この頃から眼の痛みを訴え始めました。
真菌フザリウムが繁殖しているとのこと。
見舞っても痛みで目が開けられず、元々制限され落ちていた食欲も全くなくなりました。
そして、右目は完全に視力を失いました。
戻らない体力
血圧も徐々に不安定に。
自発呼吸も困難になり、気管切開。
2019年2月、ICUに移りました。
白血病の数値は正常値に戻っていたもののの、長期間の闘病と半年近く口からの飲食がてきていないため、病気と闘う体力がどんどん失われていくのを感じました。
見舞っても、目を開いている時間が少なくなって行きます。
7月、奇跡がおきました。
ICUから一般病棟に戻れるまで回復したのです。
主治医も、こんなふうに推移するのは文献で読むくらいしか例がないと言いながらも、誠心誠意治療にあたって下さり、本当に頭が下がる思いでした。
8月下旬になると、また、意識レベルが低下
一般病棟にいるものの、またコミニュケーションができない状態。
姉の病状を悪化させているのは、真菌フザリウム。カビです。
このカビはかなり質が悪く、白血病は問題ない状態になっているのに、このカビが姉を苦しめているとのことです。
見舞っても目を開いている時間がなくなりました。
正直なところ、「良くなるとは思えない」と、絶望感に襲われます。
そして、
10月
帰らぬ人となりました。
まさかカビに命を取られるとは。
虎ノ門病院に入院
発病してから一年4か月に及ぶ闘いでした。
姉の無念を思うと、空虚感に襲われます。
姉の嫁ぎ先は遠いので、姉の家族が行けないところをカバーするつもりで妹の私も見舞いに通いました。
闘病とは別に、家族とはなんだろうとも考えさせられました。
闘病は壮絶そのものでした。
どんなに辛かったことだろう。
姉が逝き、2か月
2019年年もまもなく終わります。
でも、家族も姉の妹弟もそしてその家族も、これからも生活が続く。
いろいろな出来事や、季節の行事を控えては乗り越えてを繰り返し
繰り返し
そうして命が続いていくんですね。