前回の白ワインに続き、赤ワインのティスティングをしました。
ワインは
カヴェルネ・ソービニヨン2004年
メルロー2004年
ピノ・ノワール2006年
同じヴィンテージ、同じ価格帯でティスティングをしたかったのですが、近くのワインショップが改装前の在庫処分セールをしており、破格のプライスでお宝ワインがゲットできたため、いやしくもピノのみAOCになってしまいました。
カヴェルネとメルローはVin de Pays Des Cotes de Thongue 単一品種100% アルコール度13%
ピノ・ノワールはブルゴーニュ・ローヌ県・Julienas 単一品種100% アルコール度13%
好みがはっきりしないうちは、カヴェルネとメルローは意外と間違いやすいのです。そこに違いが分かり易いピノを加えて、品種の特徴をしっかり覚えようということになりました。
まず、メルローとピノの2品目でしっかりと違いを覚えます。
概略としては、色の違い、香りの違い、タンニンや、酸味、甘みの違いです。
この2種は分かり易いので、しっかりティスティングした後はブラインドテストです。
ブラインドテストは、見た目、香り、最後にティスティングしどのグラスが何のワインかを特定します。
テストされる人は目隠しして、『まな板の上の鯉』の状態です。
本格的には見た目を隠し、香りとティスティングだけで特定するのですが、本式のティスティングは初めてなので、見た目の要素は大事な情報!
メルローへのコメント
酸度はやややわらかい、動物的な香りで滑らかな口当たり。たくましさにややかける反面、濃厚で果実風味にとんでいる。色はやや黄色みがかかった深い赤。
ピノへのコメント
苺や野生のチェリーや押しつぶした果実の香り。酸味は富むが、タンニンにややかける。長く果実風味が残り優雅。色は深みのある明るい赤
これは、全員難なくパス。
メルローとピノの確認が終わったので、次ぎは、この2種にカヴェルネを加えます。
3種でのティスティングです。
カヴェルネのティスティングをしました。
皆の感想がばらばらです。
アタックが強い
タンニンが際立っている
余韻が短い
バランスがよくない
などなど・・・
そこで、メルローを再度ティスティングします。
その後再度カヴェルネのティスティングです。
感想がひっくり返るくらい変わりました。
アタックは中程度
タンニンは中程度
余韻は中程度
結果としてバランスが良い
今までの経験から、それぞれの品種に対する思い込みがあるのです。
そこで、その思い込みを断ち切り、きちんと品種の特徴を理解することが今回のティスティングの目標だったのです。
カヴェルネへのコメント
香りは豊かでタンニンが豊富。黒スグリや胡椒を思わせる香りにシナモンやスギの木を思わせるようなアロマ。このワインは寿命が長いので、年々質が向上する。若いうちは色が極めて濃く、ガーネットを思わせる赤。
カヴェルネが一番好きといっていたMちんは、メルローが好きに・・・(後でまた、変わるのですが^^Y)
一番舌が肥えているのがTMにいです。品種の特徴の理解が良く、ブラインドテストも一発でOK!
一番だめだめが私です。(もぅ~ 今までどれだけ飲んだんだよ~・・・)
結局全員がブラインドテストをクリアして、マリアージュに突入します。
カヴェルネ用に、ペッパー風味の牛タン
メルロー用に、なすのエスニックマリネ
ピノ用に、ブリ・ド・モー(白カビチーズ)+乾燥イチジク
これも、想定どおりには行かず、なすのエスニックマリネが意外にもカヴェルネに合いました。
この頃になると、もうみんな好きなワインを飲むモードに突入し、マリアージュも忘れがち。
途中で、『ちゃんとマリアージュ確認してね!』
と説教します。
TMにいは、『もう食べちゃってない~』と、私の牛タンを見るけどあげません。
すごいノムリエ揃いなのですが、香りのアルコールでやられてしまい、いつもの半分も飲めません。
普段は酒の一滴は血の一滴~とか言っているのに、残した!!!
驚きました。
ちなみに前回ティスティングした白ワインは、今回ブラインドティスティングしてみんなOKでした。