ラングドック・ルーション地方は地中海とスペイン国境に近い場所に位置します。
フランス最大のワインの生産地で、地酒やテーブルワインの7割はこの地方で生産されるそうです。
また、この地方はVin Deux Naturel(ヴァン・ド・ナチュレル=VdN)という、アルコール度を上げた優れたAOCワインを産出するのでも有名だそうです。
(テキストの受け売りです。...ψ(。。 ))
ボルドーやブルゴーニュのように知名度はないのですが、品質の良い、また、コストパフォーマンスの良いワインが多いように思います。
ワインを語らせたらこの人の右に出る人は居ない!くらい有名なロバート・パーカー氏が、「最も知名度が低く、最も品質が高い」と評価した、Cremant de Limoux(クレマン・ド・リムー)は、フランス最古のスパークリングワインで、造ったのは実はラングドック地方です。そして、数々の著名シャンパンと同じく「瓶内二次醗酵方式」。(価格は以外に安く2000円しないで購入可!)
スパークリングワインというと、すぐシャンパーニュのシャンパンをイメージしますが、シャンパーニュはさらに1世紀を待ち、スパークリングワインを造り始めたそうです。
Cremant(クレマン)というのはフランスで発泡性ワインのことを指します。クレマン○○という名前があれば、スパークリングワインだなと分かる仕組みです。
この地方のぶどう品種は、赤はグルナッシュ種が多いのですが、実は私はこのグルナッシュ種の独特の舌に残る甘みが苦手なのです。
でも、覚えるのには飲むのが一番!ということで、選びに選んだのが「Fitou(フィトー)」です。
主要品種がグルナッシュと、勝手に思い込んでいたので、暫くワインセラーに眠っていたのです。
でも、次に進まねばということで、やっと開栓。
保管状態が悪かったのか、コルクの状態も良くなくて、ほら!これだよ~。もう期待できないなぁ~などと、心の声がささやくのでした。
ワイングラスに注ぎます。
飲み友達仲間では、「じょぼじょぼ注ぎ」という注ぎ方です。 (ひどいネーミングですね。)
要は、ワインをいかに空気に触れさせて、飲むコンディションを良くするかの工夫です。
安いワインばかり飲んでいるので、こんなプチ技は数知れず・・・(^'^)
まずカラーの確認
深いすみれ色
そうそうこんな色よね~
それからアロマを確認するでしょ。
アロマはぶどう本来のもつ香気成分です。簡単にいうとぶどうの香り。
これが、
もぅ~! へぇっ!!!! うそっ!!!!! 「良くなくなくない~!」
この○○なくなくない!は興奮したときの私の口癖みたいで、「いいんだか、悪いんだか、分からん!」と大変周囲には不評です。
「良くなくなくない~!」を散々連呼し、
次ぎはブーケを確認。
ブーケは醗酵醸造途上で生じる香気成分です。
これが
美味美味香発散!(うまうまこうと読みます)
山の空気とハーブを感じるような香り。
いや~ おろろいた!
頭から私の好きじゃないグルナッシュだよね!と思っていたのですが、フィトーさんの魅力にまず、鼻がやられちゃいました。
そして
ティスティング
舌に滑らかで、
たっぷりした果実味
余韻は中程度からやや長い
わ~ん語彙少なくてすみません。表現できません。こりゃ失格ですね。
で、
グルナッシュの舌に残るへんな甘みがなく、こんなグルナッシュもあるんだ~と思ったのです。
しかしですね。私のグルナッシュ好きじゃない暦は以外にも長いので、一応確認しよ~と思ったのです。
そしたら、やっぱりね~
↓
カリニャン60%、グルナッシュ30%、シラー10%でした。
あの、グルナッシュの甘みは、男らしい私の舌にはちょっとなのですが、アルコールちょっと苦手系の女の子には「飲みやすい!」ようです。ので、誤解がないように。
それからですね。ワインを語るときは「否定形」はだめなのです。
なんども、好きではないと表現しているのは、嫌いと表現するのが不適切だからなのです。
ちょっと癖あるなぁ~等は→「個性的」などと表現するべし!
美味しいワインに興奮し、プチワイン講座になってしまいました。
ながながお付き合いありがとうございました。
ちなみにヴィンテージは2003年で、1500円以内でした。